最高のハンティング日和でした。
イノシシの寝屋撃ちに行ってきました!
・・・
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こんにちは。
僕の住んでいる地域では雪が降ってからがイノシシ猟の本番になります。
今年は暖かく中々雪が振りませんでした。
その為、師匠たちも罠での捕獲はあるにせよ銃猟でのイノシシはまだ獲れていませんでした。
そんな中今年の最大寒波が訪れ、ついに雪が振りました!
待ってましたと言わんばかりに師匠から連絡が入ります。
師匠「今度の日曜はどうだ?イノシシいくぞ。」
( ・`д・´)「もちろん行きます!」
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・アクシデントはつきもの
この日は昨日の夜から雪も降っておらず、天候は晴れ。
機能からのイノシシの足跡をハッキリと視認できます。
師匠の師匠が僕達が到着するまでに山の見切りを済ませ、ここには絶対に居るという山へ。
ここでアクシデント発生。
イノシシ狩りには最高の条件だったのですが、猟犬を持っている方がまさかの風邪…。
連日の寒さが身体に応えたようで楽しみにしていたらしいのですが、来れないとの連絡が…。
犬がいないんじゃしょうがない人間でやるんだって事で気合を入れ直します。
うおー!
・巻狩&寝屋撃ち
『イノシシの巻狩』
前回の巻狩のこのような足跡のもっと大勢が通ったような後がありました。
イノシシや獣はピンチになると自分がよく通る道を逃げるという習性があります。
これは人間でも同じで、慌てて逃げる時にはよく知らない道よりも普段から通っている道へと逃げるのは当然だと思います。
この習性を利用して反対側から追い立て、いつもの道を逃げてきたイノシシを待ち構え撃つと言うのが巻狩です。
『イノシシの寝屋撃ち』
寝屋撃ちとはイノシシの足跡をずーっと追跡していき、イノシシが寝ている場所(寝屋)へ行って撃つ狩猟の方法です。
イノシシの足跡を追跡するので雪が積もっていないと中々難しいです。
また、雪が染みて凍ってしまうと歩く時の、バリバリという音で感づかれて逃げられるそうです。
風向きも重要だそうで風下から寝屋に近づくようにしなければなさないそうです。
上手に近づくことが出来れば熊笹の布団が呼吸によって上下しているのを手の届く距離で見えるそうで、「ワッ」っと脅しをかけると中から大量のイノシシが飛び出して来たこともあるそうです。
山もイノシシも知る熟練の猟師の猟法だと思います。
・待つ場所
師匠の師匠がイノシシのはんだ後(餌を食べたような後)や色の濃い通いを指差します。
「ここで、はんでる。寝屋は近くにある。通いも濃い。」
雪道にハッキリとイノシシの足跡が残されています。
今回の作戦は師匠たち3人が画像左の谷の下からイノシシの足跡を追跡し追っていきます。
それに慌てたイノシシは谷を駆け上がり僕達の待つどちらか2つの通いへ逃げてくるのでそれを撃つというもの。
この坂は結構な角度がありいかにイノシシと言えど上がってくる時は多少速度が緩やかになるはずです。
見通しも良いですし、色々考え撃ちやすい場所へと配置してもらえました。
前回の反省を踏まえかなりの厚着をしてきたので全く寒くありません。
(参考:最近の狩猟結果まとめ)お尻にも断熱材を敷きましたし、これなら2時間でも3時間でも待てそうだぜ( ・`ω・´)
・作戦の変更
しばらく待っていると谷の下で足跡を追っている師匠から連絡が入りました。
師匠「この足跡の感じだと待ちを変えたほうが良い。二人で合流して◯◯まで来てくれ。」
連絡を受け対面にいる方と合流し指定された場所へと向かいます。
そこには師匠の師匠(こっからは長老)が待っていました。
長老「おう。来たか。山の中に入るけん装備を整えて着いてこい。」
長老は80が近いというのに道なき道をすいすいと進んでいきます。
うかうかしていると置いて行かれそうです。
しばらく歩いていると、長老がジェスチャーで僕達に指示を出しました。
凄く大雑把に書くと作戦はこうです。
長老の読みによると真ん中の茶色の◯の当たりに寝屋がありそうとの事。
僕らは谷を降り、二手に分かれて待ち構えます。
よーく見てみると、足元にはイノシシのはんだ後や通いが色濃く残っていました。
なるほどこういうサインを見るんだな。
僕ら二人は一瞬目を合わせ、準備が整ったことを確認します。
緊張で銃を持つ手にも力が入ります。
その時・・・!
バンバン!!!
右のやや遠くから発砲音が聞こえました。
( ・`д・´)「く・・・来るのか!?」
10秒位して黒い影がダッと動いているのが見えました。
相方「イノシシだ!!!」
バンバン!!!
僕からもイノシシは見えましたが、熊笹の影で後方が確認できない位置でしたので発砲出来ませんでした。
相方が撃った弾によってイノシシが転ぶのが確認できました。
相方「2頭やった!トドメ刺しと血抜きを!」
直ぐに相方が長老に連絡を入れ、トドメ刺しへと向かいます。
1頭は首に辺り倒れていましたが、僕が駆け付けた1頭は後ろ足を破壊されもがいていました。
僕はスラッグ弾を入れ頭に向かって1発。
ズドン!
もがいていたイノシシは動かなくなりました。
「・・・。」
確実にトドメがさせたことを確認した後は、譲って頂いた剣鉈を心臓に突き立て血抜きをします。
見よう見まねでやりましたが、刺した場所からはドクドクと血が流れていました。
血抜きは成功したようです。
その後もなるべく頭を下に向け血を身体から出すようにしました。
(参考:猟師に剣鉈は必要か?)相方も一連の処理を終え長老に連絡を入れます。
相方「こちら2頭とり、処理終わりました。」
長老「遅かったな。こっちも2頭だ!処理も、もう終わってる。」
驚いたことに最初の2発の発砲で長老は2頭獲っていました。
イノシシにロープを巻き、長老がいる場所へと引きずりながら向かいます。
この方今年が最後の銃猟らしいのですが、山を歩くスピード、処理の速さ。
何より2発の発砲で2頭仕留める腕の良さ…。
「鉄砲辞めるのもったいないですよ~」そう言うと「へへッ」と長老は笑っていました。
・その後が地獄
その後は谷の下を歩いていた師匠達と合流しました。
かなり距離があったのか発砲音は1回も聞こえなかったようです。
6人が集まったので全部で4頭のイノシシをロープで結び谷底から引き上げます。
これがもう大変で大変で…。
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足場も滑るしイノシシも大きくて…1頭に対して2~3人で引き上げます。
真冬だと言うのに6人とも汗だく「せーの!!よいしょ!!」で引き上げていきました。
歩いてこの場所に来た時間は15分?位だったでしょうか?
イノシシを撃ってから車にたどり着くのに2時間もかかってしまいました(;´Д`)
引き上げました!!!
何か良い方法はないもんでしょうかねぇ・・・(´・ω・`)
その後は急いで解体場へと運び解体をします。
4頭もいたので皮剥が下手な僕も手伝います。
1頭写っていませんが大きなメス2頭と小さなオス2頭でした。
モーラナイフで頑張って皮剥をしたのですが、先が尖っているせいか皮側へ突き抜けてしまうケースが多かったです。僕が下手ってものもちろんあります。
(参考:モーラナイフ買った)なるほどだから皆は皮剥用のスキナーナイフを使っているんですね。
ゾーリンゲン(独)ハーダー皮はぎナイフ15.5cm炭素鋼F.ハーダー
しかし、これはとても良い経験で、やればやるだけ上達するのがわかりました。
説明されて頭で分かっていても実際にやるのとでは違いますね。
夢中でやっていると握力が無くなってきました。想像以上に大変でしたが楽しかったです(*´∀`)
・解体を終えて
4頭全部の解体が終わったのは夕方の6時頃でした。
お昼くらいに撃って運んで解体してでの1日仕事でしたが、凄く楽しかったです。
気になるお肉の分配はと言うと「皆で獲ったんだから平等に分けるぞ」って事で、新人の僕にも平等に分けて貰えました。
解体場へ一人手伝いに来てくれていたのと猟師小屋で食べる分とで8等分しましたが、一人頭15キロのとんでもない量のイノシシ肉をわが家に持ち帰りました。
持ち帰ると妻がとんでもない顔をしていたような気がしますが、せっせと真空パックして冷凍庫に詰めます。
(参考:MUDAZERO真空パック器評価と注意点)味も最高と言われる若いメスのイノシシや子供のオスですからね。横は見れません。
猟師小屋でつまみ食いした時も臭みなど一切なく最高のお肉でした。
この前買った冷凍庫がもうパンパンになってしまった(*´∀`)
平凡なサラリーマンの僕がまさかこんな日が来るとは夢にも思いませんでした。
この日は大変だったけど最高の1日でしたね。
明日は筋肉痛だろうなぁ・・・(;´Д`)
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