サイトアイコン へっぽこサラリーマンの週末ハンター

ボウガン(クロスボウ)の所持が禁止されます。

おにおに
へっぽこサラリーマンのおにおにです。

近年のクロスボウでの死亡事件…記憶に新しいでしょう。平成22年から23件以上の事件があると言われています。

幾度となく規制の声が高まってきたクロスボウ。

今回ついにクロスボウ規制されることになりました。

今回の改正で単純所持も違法になりますので、ご注意ください!

クロスボウの威力

警察庁のHPより
クロスボウの所持等のあり方に関する報告書より

この図とても、恐ろしいですよね。

距離は5mらしいのですが、それでもバイク用のヘルメットを貫通しています。
アルミのフライパンも貫通するい威力もあるそうで、ゼラチンに対する実験では所持許可が必要な競技用エアライフルよりも高いエネルギーがあることがわかりました。

人体の生命に影響を及ぼし得る威力が20Jであることから、今回の実験の63.1Jはいかに高い数字であるかがわかると思います。

なぜ規制が難しかったのか?

定義の問題

「クロスボウの規制は難しい」と言われてきました。

クロスボウは単純な構造が故に種類が豊富で、銃床がないタイプや変化タイプのゴムで引くようなものもあります。これを一律に規制しようとするとスリングショットとの定義に一部かぶってきます。
他にも様々な要因があり、同じ様なことが和弓やアーチェリーなどでも言えてしまうんです。
そのため「クロスボウの定義づけ」が難しい。

弓道は伝統武芸ですし、アーチェリーはオリンピック競技。
下手に定義付けをすれば業界全体の萎縮に繋がります。そういった兼ね合いから規制にはならないだろう。と言われてきました。

ちなみに銃砲関係は銃刀法で規制されていますが、銃ではないクロスボウはそちらにも当てはまりません。

今回の施行

→クロスボウとは「引いた弦を固定し、これを解放することによって矢を発射する機構を有する弓のうち、内閣府令で定めるところにより測定した矢の運動エネルギーの値が、人の生命に危険を及ぼし得るものとして内閣府令で定める値以上となるもの」をいいます。

と定義されました。

アーチェリーのリリースアシストがどういった扱いになるのか、気になります。

威力の問題

銃であれば何口径の銃かでおおかた威力を分けることができます。
しかし、クロスボウは調整可能です。
速度計などで速度を測り「もう少し威力を落とさないとダメだから落とす。」なんかの調整が出来てしまいます。これにより一様な規制が難しかったのではないでしょうか?

今回の施行

→測定した矢の運動エネルギーの値が、人の生命に危険を及ぼし得るものとして内閣府令で定める値以上となるもの。

と定義されました。
じゃあ威力が低いクロスボウの所持はいいのか?というと…規制はないようです。
しかし、警察庁の実験ではすべてのクロスボウが基準値を上回っていたそうなので、現在所持しているクロスボウは規制対象だと考えたほうが良いでしょう。
規制がかからないのでは、おもちゃ位に思っておいたほうが良いと思います。

所持許可性になる

これが結構びっくりしたのですが、クロスボウ今後は所持許可なります。
規制なしから届出制とすっとばして許可制になりました。

これは刀剣類の届け出制とは異なり、銃砲関係と同様に所持する許可を得なければなりません。

・所持目的の明確化
・精神鑑定
・聞き取り調査
・経歴書
・同居人の許可
・身分証明書
・保管場所の確認
などなど・・・

すごく面倒な手続きをしなければなりません。
僕も過去に勢いで全部やったけど、大変だったな~(´・ω・`)

ちなみにクロスボウでの狩猟はできませんが、所持目的はこの様なものがあります。

所持目的
・射撃競技
・標的射撃
・動物麻酔
・調査研究

これ以外の「持っておきたいから」「飾りたいから」「好きだから」では許可が出ません。

適正運用されている方は、今回の規制はかなり厳しいのもになってしまいました。

まとめ

クロスボウの規制の話でした。

令和3年6月16日に銃砲刀剣類所持等取締法の一部を改正する法律が公布されましたので、令和4年度中には施行される可能性が高いと思われます。

現在はまだ施工前なので、クロスボウの購入可能ですが施行から6ヶ月以内に以下の方法を取らなければ罰せられます。

・所持許可を申請する
・破棄する
・譲り渡す

これらを守らないと、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処されます。

破棄の場合は最寄りの警察署等に相談すれば無料で引き取ってもらえるようです。
詳しくは警察用のページを御覧ください。

今回はクロスボウの件でしたが、これは決して他人事ではなく銃砲等を所持している僕たちにも同じことが言えると思います。
銃関係でも事故や事件が起きる度に、締め付けが厳しくなっていきます。これは再発防止の観点から仕方がないことなのかもしれません。しかし、一人ひとりがしっかりと決まりを守り、倫理観を持って運用すればワザワザ法律で締め付ける必要もないわけです。

クロスボウの規制も適正に楽しまれていた方は気の毒でなりません。

僕らも更に気をつけ、無事故無違反で安全に楽しみましょう。

何度も確認!

矢先の確認ヨシ!

脱砲ヨシ!

↓よろしければクリックお願いします。


にほんブログ村