地元のベテラン・新人ハンターマッチング制度に応募しました!
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こんにちは。
僕は狩猟をなんのツテも無く始めました。
猟友会に入れば知り合いも出来るだろーなんて簡単に考えていたんですが、現実は厳しく去年は一人で狩猟を行いました。
今年は散弾銃もとったし、今年こそは!と思って色々な方に相談しました。
猟期前大会でも「もう年だから罠しかやらん」とか「うーん。若いもんを連れてはよう行かん。」とか色々な方に断られてしまいました。
それでも「隣の県で盛んだから来るか?」と誘って頂いた事もありましたが、今期僕は1つの県でしか登録をしてなかったので見学だけになると思い躊躇していました。
そんな時、狩猟登録証が入っている封筒を見ると「ハンターマッチング制度のお知らせ」
僕のような何のツテも無いハンターをベテランハンターとのマッチングを斡旋するというのです。
僕にピッタリ!!!
現場での芳しくない反応を見ていましたので正直あまり期待していませんでしたが、出来ることはやっておこうと応募することにしました。
・直ぐに電話があった
応募してから3日後くらいに会長から電話が
会長「県からマッチング要請を受けたけん。一人つれて行ってごすもんおったけん明日電話してみないや」
(`・ω・´)「おおおおおおおお!!」
どうやら本腰入れて動いてくれたようで一人のベテランハンターを紹介していただけることになりました。
翌朝早速電話してみると
ベテラン「話には聞いてるよー。早速今度の日曜日に罠を一緒に巡ってみよう。」
ベテラン「猟にも連れて行ってやるし、必要なことは全部教えてあげるよ。」
(´;ω;`)「あああ。ありがとうございます!!!」
翌朝の約束をして電話を切りました。
凄いぞハンターマッチング制度!
・翌朝になって
電話「ピリリリリッリ」
(´・ωゞ)「んーなんだ、まだ時間あるよね…。」
ベテラン「おはよう!ごめんね。起こして。」
ベテラン「さっきイノシシが掛かってるって報告があった!おにおに君運がいいぞ!直ぐに来れるか??」
Σ(゚Д゚)「なんですってー!直ぐに行きます!!」
髪もボサボサのまま、防寒着を着込み直ぐに集合場所へ向かいます。
(´・ω・`)「お。お待たせしました。」
ベテラン「おー君だったか!前に総会で見たことがあるな。よし、早速だが車に乗ってくれ。」
その罠のかかっている場所まで40分位だったでしょう。
その間無線機で罠を見ている人たちと会話をしたりしていました。
無線機ってめっちゃ便利ですね。ってか必須です。
僕も持たないとなー…。
・現場へ
どうやらここが罠をかけたポイントの様です。
後を恐る恐るついていくと・・・。
僕が想像していたイノシシの数倍の迫力でした。
よく目にする動物って犬とか猫じゃないですか?
そのフォルムとは全くの別物!
全身がタワシの様な毛に覆われて身体の厚みも半端じゃない!そして力も尋常じゃないでしょう。
なんだこりゃー!こんなにイノシシって怖いのか!!
暴れる内に地形を変えてしまい落ちてしまった様です。
ベテラン「運が良いなーこれなら暴れないぞ」
ベテラン「罠にかかってても油断するな。ハズれる場合もある。」
ベテラン「面倒でも上に回って近づく事だ。下からだと上から走ってこられたらひとたまりもない。」
罠にかかって相当暴れたようで地形が変わっているとの事。
画像左側と右側の地面の状態が違うのがわかると思います。
その恐るべきパワーも伝わるんじゃないでしょうか?
罠を仕掛けた時は根っこなんて見えていなかったそうです。
凄い力だぜ・・・・。
ベテランハンターがライフルでトドメを指したあと直ぐに剣鉈で心臓を刺し血抜きをしていました。
ライフルで撃たれてもフーフーと白い息を吐きじっとこっちを見つめている目が今も忘れられません。
なんとも複雑な心境になります。
ボヤっとしている暇はありません。
その後は一緒に山から引きずり出し、トラックに載せ解体場へと向かいます。
80キロ以上はある大物のおんた(オス)だそうです。
ものすごい牙です。
まだ若いそうですが、こんなので突かれたらひとたまりもありませんね。
・解体場へ
イノシシもその地域によって色々な捌き方があると思います。
1日池や川につけたりするところもあります。
ここでは獲れたら直ぐに綺麗な川に晒し、内臓を抜きます。
食べれる内臓だけ確保し、後はバケツに入れて廃棄処分します。
こちらの地方では口から吊るして解体するようです。
174cmの僕と比べても大きさがわかると思います。
解体もお手伝いしました。
皮むきが1番大変でした。前足側の肉よりも後ろ足側の肉が美味いそうで、練習に前足側をやらせてもらいました。皮に残っている脂の量が全然違うのがわかると思います。
これでも必死にやっていたんですが難しいですね。
ベテラン「なーに直ぐに上手くなるよ」
・解体場での食事
ここの解体場は近くに薪ストーブがありそこで捌きたての肉を味わえます。
これが最高に美味い。
疲れて冷えた身体にシシの脂がガツンと効きます。
今まで僕は脂身が嫌いでした。グニュグニュして気持ち悪かったんです。
でもここで食べた肉は脂身が不思議な事にシャキシャキしていました。
そしてほのかな甘味があるんです。これが最高に美味いんです。
ハツもレバーも癖も臭みも無く最高でした。
ベテランハンターは「こりゃドングリ食ってるシシの味だ」と言ってました。分かるんですね。
その後もお土産を沢山頂きました。
僕も頑張ったからとお肉を沢山詰めてくれました。
左上のはワガママいって貰ったシシのタン。
僕はタンが大好きなんです。
ベテラン「あんまり良い部位じゃなくてすまんな」
いえいえ十分すぎますよ。
「1度あの味を味わいたいな」そう思い家でも焼いてみましたがあの味は出ませんでした。
料理も勉強しなきゃダメですね。
周りの皆さんもとても良くしていただき、今度はカモ撃ちに行こうと誘っていただきました。
まさかこんな出会いがあるなんて思いませんでした。
教えてくださったハンターの皆様に感謝。
ハンターマッチング制度にも感謝です。
この日は僕の今後の狩猟人生が変わった瞬間だったと思います!
今後の活躍に期待だ(・∀・)
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