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〈やや閲覧注意〉シカの巻狩準備&罠のトドメ刺し〈ハンタースクール〉前編

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初めての巻狩体験。シカ狩に行ってきました。前編です。
・・・

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こんにちは。

過去何度か受講してきたハンター養成スクール。
猟期に入り、これまでに学んだことを活かしていよいよ実践です。

・巻狩り


簡略化して図にして見ましたがこんな感じ。
前回のカモとやりたいことは一緒ですね。

それぞれ役割があり図側のシカを追い立てている人は勢子(せこ)。
図右側のシカが来るのを待っている人は立間(たつま)や待子(まちこ)と言います。

勢子や犬がシカを追い立てて行き逃げてきた立間がシカを仕留めます。
図にすると簡単そうに見えますが、実際の山はかなりの広さですしシカの逃げ道・狙いやすく安全に発砲できる場所・どこから回れば逃げられないか…などなど考えることは山ほどあります。
山を良く知っておかないと出来ない猟です。

この日は受講生の体験がメインですので僕たちは立間につくことになりました。

(´・ω・`)「良かったー立間なら待ってるだけで良いんだよね。」

・今日の予定

このような図を渡させました。
僕たちは立間なので山の右手側からシカに気づかれないように回り込んで待機します。
勢子は反側から声を出しながら歩いたり、犬を使って追ったりして立間の方へと獲物を誘導していきます。
当然ですが、初めて来た山だと地図を渡されて説明されても何がなんだか分かりません。
地図上のここに向かうって言っても目印も何もないんです。
受講生は全員初めてなので講師について立間に付きます。
僕らは捨て待ちかと思いきや、地元猟友会の全面協力の元、巻狩りを経験をさせてやりたいという事で1番良いポジションにつかせて貰えるようです。
この時点でも「少し歩いて待ってればいいんだよね」とか思っていまいした。

講師「よーし。じゃあ行こうか。」

そんな話をしている時に地元の猟友会から電話がかかってきました。

<プルルルルル

猟師「シカが罠にかかった。受講生にとどめ刺しの体験をさせてやれるぞ。

そんな連絡が入り、急遽予定を変更して先にシカのトドメ刺しに向かうことになりました。

・シカのトドメ刺し

田んぼのあぜ道の抜け、山に入り少ししたところに罠を仕掛けていたそうです。
写真の中心落ち葉がなくなっている場所があるのが分かります?
シカが罠にかかった後暴れてこのようになっています。



アップにするとこんな感じ。
雄鹿ですね。実際に見るとすごい迫力です。
落ち葉だけでなく周りを掘って地形を変えてしまっています。
前回経験したイノシシもそうでした、野生の生き物ってすごい。



話し合いの結果M870持ちの受講生がトドメ矢を放つことになりました。
今日に備えてスラッグを射撃場で撃ってきたそうですが、緊張が伝わってきます。

周りの猟師から「後ろからは撃つなよ。食べるとこなくなるぞ。」
「横を向いた瞬間に撃て。真正面はダメだぞー。」
色々なアドバイスが飛び交います。
15人位に見守られながらプレッシャーもすごかったでしょう。

シカが動く度に「今だ!」「あーダメだ!」「ほら!」
色々な声が聞こえます。

M870の彼はフーと落ち着いて銃を構えます。
一瞬シカが横を向いたその瞬間…!

ダーン!

激しい音が鳴ります。
シカは全身の力が抜ける様にドサッと崩れ落ちました。

猟師が近くにより、死んでいる事を確認した後、直ぐに剣鉈で心臓を刺し血抜きをします。

ここで死んだふりをする事もあるようで、近寄った時に大怪我をする事もあるようです。
イノシシでは親指を噛み切られたとか、ふっとばされて睾丸を
失ったとか…話に聞きます。
シカでも蹴られたり角で突かれたりしたら無事では済まないでしょう。

受講生の中には初めて生き物の死を見たという人も居て、絶句していました。
色々と思いはあるでしょうが、美味しく頂くために直ぐに運び出し水にさらします。
肉が熱で傷んでしまわないようにする為です。

着弾点は頭部でした。
本人は首から上を狙ったようですが、やや上に着弾してしまったと言っていました。
地元の猟師は、「雄鹿の頭部はトロフィーにもなるから、首の辺りで仕留めるのが理想」だそうです。

初めてのトドメ刺しで色々なプレッシャーに負けず1発で決めた彼はすごい。

僕らは巻狩りの予定がありましたので、後は地元の猟師さんに任せて次へ向う事になります。

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