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1イノシシ追うものは1カモも得ず

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いちイノシシ追うものはいちカモも得ず
・・・

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こんにちは。
寒いですね。僕の住んでいる地方では雪が降ってからがイノシシの猟の本番になります。
山の上に雪が積もるとイノシシのが餌を求めて低い位置に降りてくるからです。
他にもイノシシの足跡を見つけてずーっとつけて歩いて寝屋までいって撃つ「寝屋撃ち」と言う狩猟の方法も始まります。
雪がないと足跡がなかなか追えませんからね。

前日に師匠から「雪が振ったらイノシシ連れてってやる」と連絡があったのでワクワクして夜もあまり寝れませんでした。
しかし、起きてみると雪は降らず…山の上の方では少しは降っている様ですが足跡を追えるほどでは無いようでした。

残念に思いましたが仕方がありません。
今日は何をするか師匠に相談することにしました。
師匠「イノシシの予定だったけど、しょうが無いカモかキジでも行こうか」

ワクワクしてスラッグ弾を用意していたのですが、不要になりそうです。

・狩猟で使う弾とチョーク

僕のグループは3号と5号のミックス弾を使っているようです。
本当はカモで3号、キジで5号とか分けたいけどいろいろな種類の弾を管理するのも大変だし、パッと取り出す時に間違えたりするからだそうです。
弾の選び方は地域差や時期によって様々だと思います。
この猟場はカモが低く飛ぶから5号だとか、猟期終盤になってカモが高く立つから3号…いや2号だとか…。
その地域によって猟具も違えば弾の選び方も違います。面白いですよね。

どちらでも対応できるかなと今回は3号の弾を持っていくことにしました。
折角用意したのだからとお守りにスラッグを3発懐に仕舞いました。

でも、チョークどうしよう…スラッグ撃つならシリンダーだしカモ撃ちならフルだよなぁ(´・ω・`)
間をとってモデで行くか・・・?
この前破裂事故があったし、怖いなぁ…シリンダーで行くか…。

と、チョークで迷っている内に時間になってしまいました。
「スキート銃で鴨撃ちしている人もいるし今日はシリンダーで行ってみよう」

・猟場へ

師匠の他に先輩ハンターが来ると無線で連絡があったそうで猟場で合流することになりました。
うーん、モービル無線機便利ですなぁ(´・ω・`)
どこに居てもグループトーク出来るんやね。

この場所は何段も段差がある場所でそれぞれの段差がかなり高い場所でした。
車で行ける場所までは行って後は歩きます。
山と山の間に囲まれた場所にカモが良くいるみたいで、師匠は回り込んで追い役をやって下さるそうです。
先輩と僕は崖の手前に立ちこちらの方へ飛んでくるカモを撃ち落とすと言う作戦です。
師匠と分かれて僕は先輩と一緒に持ち場へと向かいます。

15分位歩いたところでしょうか。
持ち場に着き先輩が師匠に「持ち場に着きました。準備をします。」と無線を入れます。
師匠はもう少し場所に着くのに時間がかかる様な事を無線で言っていたみたいです。

さあいつでも来い!
僕も3号弾をボケットから出して準備を初めたその時!


フゴフゴ…フゴフゴ・・・

先輩「!!!!!」

先輩「おい!イノシシが崖の下のおるぞ!」

(´・ω・`)「え」

先輩「何やってる撃て!撃て!

(´・ω・`;;)「アワワワ…三号しまってスラッグをポケットかr・・・」

バーンバーーン!!!!

モタモタしている内に先輩が発砲。
イノシシはビクッとして走っていきました。
当たったのか・・・?
走り抜けた方の藪がガサガサいってるような気がします。

「ん?どこだ??何処へいった??」

二人でイノシシの行方を目で追っていると・・・・バサバサッ!!
二人の上空を30羽位のマガモの群れが飛んでいきました。
銃声に驚いて池から立ったのです。

先輩「ああああああ

(´・ω・`)「あああああ

タイミングが悪いにも程がある!
この時僕はスラッグ弾に変えていたのです。撃てませんでしたorz
先輩もイノシシに発砲して銃の中は空っぽ。

マガモの大群を下から見上げ二人で「あああああ」イノシシがぁ!カモがぁ!
いくら「ああああ」と言ってもカモは落ちるわけないのですが、二人で色々な感情が混ざった低い声を上げました。

師匠も「どうした?ワシが追う前にカモが立ったのか?」と無線が入りましたが、先輩がイノシシの事を説明すると「イノシシかーならイノシシ撃つわなw」と笑っていました。

・イノシシを追え

その後3人で崖の下のイノシシを探しました。
ビクッとなったので、ダメージを負っているかもしれません。
血痕はないか?足跡はどこへ向かっているのか?辺りに隠れていないか?
注意して探します。
しばらく道なき道を歩いて崖の下に降りて発砲したポイントに着きました。
周辺を見渡してみても血痕はなく大股の元気の良い足跡が隣の山へと続いていくのが確認できました。

ノシシの簡易的な寝屋も発見しましたが、1頭分のスペースしかありませんでしたので他にイノシシがいると言うことも無さそうです。

「隣の山へ逃げたんだな」
半矢にならなくてホッとするのと同時に滅多にないチャンスを活かせなかった事がショックでした。

後から聞いた話では、崖の下などは吹き溜まりになっており餌となるドングリが集まっているので、イノシシがたまに居るとの事。
折角スラッグ弾を持っていったのに…チョークもスキートで行ったのに…珍しいイノシシがに会えたのに…弾の入れ替えが間に合いませんでした。反省点ばかりです。
もうこんな事は無いように取り出しやすく落としにくい工夫を考えたいです。

帰りの車で先輩と「くっそー!」と悔しがりながら反省します。
帰ったら空打ちケースで色々試してやる!

正に『二兎追うものは一兎をも得ず』を体験した貴重な1日となりました。


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