こんにちは。
へっぽこサラリーマンのおにおにです。
今回は散弾銃にスコープやドットサイトを乗せよう!って事で色々調べましたので、まとめておこうと思います。
自分の銃に乗せてみたいけど、どんな選択肢があるのか?
この記事をざっと読んで自分にどの選択肢があるのか知ってもらえたら嬉しいです。
もくじ
なぜ光学照準器を乗せるのか
「スコープはいらん」「乗せてるのはオタクだけ」
狩猟を初めた3年前僕はそんな事をよく聞かされました。
「スコープを乗せているのはマニアックなやつで実際の猟では役にたたない。」「あんなもん乗せても当たらんし、銃が重たくなるだけ。」「ぶつけたらすぐ狂うから山で使い物にならん。」よく聞かされました。
僕も、必要性を感じていなかったので「先輩が言うなら、そんなもんなのかー?」なんて深く考えることはありませんでした。
鴨撃ちではオープンサイト(ビーズサイト)で十分ですし、イノシシの巻狩りでも近い距離を走られるため素早く狙うことが出来るオープンサイトで十分です。先輩猟師はその言葉通り、誰も光学照準器をつけておらず、その必要性は感じないとの意見が大多数でした。
確かに鴨撃ちや巻狩りしかしないのであれば、スコープは必要ないのかも知れません。
スコープを覗くと言う行為でワンテンポ遅れますし、高倍率のものでは走っている獲物に照準を合わせることも困難です。オープンサイトの方が周囲の状況を確認するのも優れていたり利点があるのも分かります。
不必要なものでしたら、ここまで色々な種類があるわけないし、色々な人が研究してたりする訳ありません。
それを僕は今年になって身を持って体験しました。
それは鹿撃ちを始めたこと。
遠征し、鹿を撃つようになってからは驚きの連続でした。
今までの獲物はこっちに向かって逃げるか、向こうに向かって逃げるか、気づいてないか…色々なシチュエーションはありました・・・が!鹿は棒立ち!
こっちの姿を確認して少し離れても、そこで立ち止まり振り返るようにしてこっちを見ています。ジーっとしかも結構な長い時間。
そういう訳で30m、50mはたまたそれ以上の距離を撃つ機会が増えたのです。
今までもしっかり狙っているつもりでしたが、オープンサイトでの射撃はいい加減なものでした。
それは距離が遠くなるほどに良くわかりました。30mの棒立ちの鹿に3発撃って全部外したこともあります。鹿に向かっては撃てますが、部位までは狙えず半矢になった事もあります。
ああ。なるほど、先輩猟師は鹿撃ちをやってこなかったんだな。(居ないので当然と言えば当然)
猟法や地域性によって装備が変わるのは当然の事だと思います。
「先輩猟師たちの言われることは一方で正しく、一方で間違っていました。」
って事で、僕はマニアックだと言われようが、必要性を感じましたので光学照準器を導入するために動き始めました。
散弾銃に光学照準器を乗せる6つの方法
散弾銃に光学照準器を乗せることを決めたわけですが、その方法は調べてみると色々な種類がありました。
ここではメジャーな方法を6種類紹介していますので、自分のスタイルや銃にあった方法をチョイスして下さい。
またマウントベースにはウェーバー規格やピカティニー規格という規格が存在しており、汎用性が高いピカティニー規格を選んだほうが良い様です。
マウントベースネジ止め加工
20mm幅のピカティニーレールやウェーバーマウントをネジで機関部に直接取り付けます。
Berettaの1301やエクストリームシリーズには最初から取り付ける穴が空いており、簡単に取り付けることが可能です。
機関部の上に穴が空いてしまいますが、かなりしっかりと固定できるようです。
すべての銃に出来るわけではなく、機関部の厚さが2mm以上は必要。
・大きなスコープでも乗せることが出来る
・スコープを外し、レールを乗せた状態で覗いた場合違和感がある
工賃(6000円、10,000円~)+マウントベース代(4,000円、12,000円、16,000円等様々)
※純正品、無印で価格は上下します。
リブマウント
銃身のリブにマウントベースを取り付けてその上に光学照準器を乗せます。
上下二連式の散弾銃で光学照準器を乗せたい人はコレ。
6mm,8mm,10mm,12mmの幅の中から自分の散弾銃のリブの幅に合わせて購入し取り付ける。付ける場所はだいたい1番太いリブトップの部分での取り付け。
銃の種類によっては取り付け不可能な場合もある。
・加工も必要なく手軽に装着できる
・そのため主にドットサイトやホロサイトの運用になる。
・リブが剥がれる可能性もある。(修理可能)
工賃0円+マウントベース代(3,000円、16,000円、32,000円等)
※純正品、無印で価格は上下します。
GROOVE加工
主にBerettaのエクスプロアシリーズやアップランドに掘られている溝です。
この溝を利用し、マウントベースを取り付けます。
Beretta純正のウェーバー規格のマウントを取り付けることで大きめなスコープを乗せることも出来ますし、11mm→20mmの変換アダプターを使えば直接ドットサイトを溝に噛ませる様に乗せることも出来ます。
Beretta以外の銃でも加工可能だが、ある程度の厚みが無いと加工が不可能な事と、金属の種類によっては取り付けできない場合もある。
・ドットサイトを低い位置で使える
・加工できない銃もある(加工面の厚みが3mm以上必要。材質も関係あり)
工賃12,000円+マウントベース代(1,900円、16,000円、17,000円)
※純正品、無印で価格は上下します。
スピードビード
銃本体とストックの間に挟み込み取り付け、ポン付け可能で工賃は0円。
銃の種類によって製品が異なるようで、対応銃を持っていないと取り付ける事ができない。
どうしても銃に穴や溝を開けたくない人はこの選択肢になるかもしれない。
・低い位置かつ目に近い位置にドットサイトが来るので見やすい
・スコープは乗せることが出来ない
・納期まで時間がかかる場合がある
・対応銃の種類が少ない
・ズレるとの報告あり(ズレないという人も。個体差?)
対応銃
Benelli Super Black Eagle II 12 Ga.
Benelli Super Black Eagle (original) 12 Ga.
Benelli 12 Ga. M2, Montefeltro, Ultra Light
Benelli 12 Ga.M1
Benelli 12 Ga.Legacy, Sport II, Super Sport, Cordoba
Benelli SuperNova 12 Ga.
Benelli R1, ARGO
Beretta A400 Xplore
Beretta Xtrema/2, 391, 391 Light, Urika/2 12 Ga.
Remington 870 12 Ga.
Remington 1100, 1187
Stoeger 2000, P-350
Winchester XS3/ Browning Gold 12 Ga.
Browning Maxus 12 Ga.
工賃0円+スピードビート代(19,800円)
サドルマウント
専用の覆いのようなものを機関部をすっぽりと囲みネジ止め、上部にレールが乗っているのでそこを利用する。自分の銃に対応したものを探して取り付ける。本体にしっかりと固定するので精度は良いらしいが、製品によってはガタツキがあったりマウントを選ぶのが難しい様だ。
古い銃で他の加工が出来ない場合に対応マウントが見つかるケースも。Berettaでは見たことがない。RemingtonやBrowningに多いイメージ。
・数が出ているので中古を見つけやすい
・しっかりつければ精度は良い
・銃番号が隠れる場合もある
・ガタツキがある商品もある。その場合スコープが悪いのかマウントが悪いのか分からず混乱するケースもある。
工賃0円+サドルマウント(3000円(中古)、12,000円、14,000円)
カンチレバー銃身(キャンチレバー)
スラッグ専用銃身には最初からスコープを乗せるようにカンチレバーというレールが取り付けられているものもある。主にハーフライフル銃身に多い。
ここにスコープを乗せてゼロインをしてしまえば、スコープが不要な時は銃身から外すことが出来るので、再度つけなおしてもほぼ狂わない。銃やメーカーによっては作っていないものもある。Berettaは無いみたい、こういうのを聞くとRemingtonが羨ましくなる。
金額は1番高いがゼロインので使う弾が減り、長い目で見ると経済的なのかもしれない。
ちなみに後からカンチレバーを作る事も可能ですが、工賃がバカ高くなるそうだ。(店主談)
・銃身を変えれば大物からクレーまで撃てる
・替え銃身の申請が必要
・カンチレバーと本体の接合部がズレたり折れる場合がある
工賃0+申請料(1,800円)+カンチレバー銃身(80,000円)
まとめ
いかがだったでしょうか?
以上が散弾銃に光学照準器を乗せる6つの方法です。
ここには書いていませんが、リブにつけてカンチレバーっぽくする商品(ロングリブマウント?)などもあります。しかし、ネット上でも評価がかなり別れており、アタリ個体とハズレ個体にかなりの差があるようでした。
これではオススメすることは出来ませんので、掲載しておりません。長く使うものです。あまりケチらず信頼できる商品を選ぶとかえってお得です。
他にもスラッグ銃身のアイアンサイトという手もありますね。多くのスラッグ銃身にはスラッグを撃つため専用のアイアンサイトが付いています。
銃身の先にサークルが付いていたり、照門がV字に切れていたりしています。
今回の主旨とは違いますので、紹介はしていませんがそれも良い選択肢だと思います。ただ、50m狙うなら光学照準器かなと思います。
あと、個人的にはあの照星の辺りの大きな○が好きじゃなんです。すみません。
僕のA400は上に書いてある方法が全て可能な銃です。(カンチレバー作成も出来る。やらないが…)だから悩みました。選択肢が多い分どれが自分にとってベストの加工なのか…?
カンチレバー銃身があればそれを買いましたが無いならしょうがない。
いろいろ考え、相談した結果GROOVE加工をお願いしようと思っています。
理由は相談した銃砲店のオススメだった事、低い位置にドットサイトを取り付けることが可能かつ精度が保たれているという事です。
また、どうだったか紹介しますね♫
カンチレバー銃身>GROOVE加工=マウントベースネジ止め加工>サドルマウント>>リブマウント>>スピードビート
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