いよいよ巻狩りへと向かいます。前編はこちらから
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こんにちは。
今回の記事は前回の続きになります。
まだの方は前回記事からどうぞ!
(前回記事:シカの巻狩準備&罠のトドメ刺し)
・巻狩のおさらい
罠にかかったシカのトドメ刺しを行っていましたので、もう1度おさらいをします。
地元の猟友会の全面協力の元、僕らは1番シカが通るだろうポイントにつかせてもらえる事になりました。
講師や受講生は近くまで車で乗り合わせてそこから山へと入っていきます。
僕らは立間(タツマ)と言う追われてきたシカを待ち伏せして撃つ役目です。
・集合場所へ
集合場所へ行くと沢山の人が待っていました。
「この人達全員が僕らのために集まってくれたんだ」と思うと、申し訳ない気持ちと共に「本当に会えるかも知れない!」とワクワクしてきました。
車は軽トラが1番多かったです。
ジムニー・普通車の方もチラホラ…86は・・・居ませんでした(´・ω・`)
ここでデジタル簡易無線機を渡されます。
簡単な操作説明をうけ装備すると一気に猟師になった気がしてきました。
山で無線機は必須だそうで、現在地の確認や勢子の動き出すタイミング終了の知らせ、獲物がどちらに向かったかなどリアルタイムで状況が変わっていきます。
大物猟をやる場合は必須の装備の一つですね。
本日の予定を相談し、現場へと向かいます。
・落ちたら死ぬ
林道を車で通って車で近くまで行きます。
その林道も当然ながらガードレールもなんにもありませんし、すごく細い道です。
狩猟を始める前はこんな道が存在するとは思わなかったレベルです。
だからジムニーや軽トラになるんですね。
普通車ではUターンも出来ないでしょう。
近くまで着くと歩いて待つ現場へ向かいます。
この日のためにスリングを買っていたので銃を背負って山を歩いていきます。
僕はソフトケースを持っていなく、ガンソックスだったので猟場についてから銃をカバーから出して背負いました。
雨に銃がさらされるのも気になりますが、歩いていると結構木などに銃がぶつかりました。
こりゃガンソックスじゃダメですね。ありゃ運搬用だ。
(参考:Amazonで激安ガンソックスを買いました)
草木をくぐり抜ける場面が多く、銃身が引っかかるんです。
これで30インチならまだ大変なのでしょう。
「24インチは山での取り回しが良いよ」ってのをナルホドなーと思いながら歩きました。
雨に濡れるのも傷がつくのも気になる…絶対にスリング付きで背負えるガンケースを買おうと決意しました(´・ω・`)
ここまでですでに30分位道なき道を進んでいったでしょうか?
僕ら受講生は「はーはー」息が切れてきて疲れが見え始めます。
講師はすごいスピードで山をズンズン進んでいきます。息も全く切れていません。
受講生「なんなんだあの人は・・・」
その後も道なき道を進みます。
川を超えたり、ヤブの中に突っ込んでいったり…足場が靴の半分位しかないのに踏み外したら死ぬって場所も進んでいきます。
地面もぬかるんでいて滑る滑る。
そんな状況で、滑る上に落ちたら死ぬ場所を何箇所も通ります。
手袋も忘れていました。必死で木の根や草にしがみつきました。
「これが切れたら谷底へ落ちるんだろうな…」必死です。手が切れました。
「どうせ待つ場所にいくだけでしょー」そう思っていたのに・・・。
こんなに過酷な道を歩くの・・・!?
待ちに着くだけでこんなに大変だとは…(ヽ´ω`)甘く見ていました。
・シカの寝屋
講師はどんどんと歩いていきます。
僕らは足元を見てついて行くのに必死。
「いつ着くんだ・・・ハーハー」
そんな時講師が足を止めました。
やっと・・・着いたのか・・・?
講師「本当は喋っちゃダメなんだけど、今日はスクールだから喋るね。」
講師「ニオイに気づいた?シカのニオイ分かる?」
そう言われてみるとたしかに独特のニオイが辺りからします。
これが久保さんがTVで言っていたシカのニオイ・・・!
(参考:プロフェッショナル仕事の流儀。伝説の熊猟師)
講師「こっちへ来て。ここだけ葉っぱが無くて凹んでるだろう?ここが寝屋だ。」
そこだけ明らかに作られた様に落ち葉がどかされ地面が凹んでいました。
よーくみてみると1箇所だけではなく辺りに何箇所もあります。
木の根本に作ってあるパターンが多かったです。
「そうか!ここで待てば来るんだ!」
そう思い受講生同士顔を見合わせていると、無線が
猟師「ガガガ・・・持ち場に着いたか?」
講師「あーまだです。あと40分位かかると思います。」
40分!!!!??
恐ろしい数字が聞こえました。
受講生が絶望しているのもお構いなしで、「じゃあ行くよっ」と軽い感じで歩き出しました。
(´;ω;`)
・シカと遭遇
その後20分位歩いたでしょうか。
道も大分歩きやすくなりました。あとで聞いた話ではこのルートは歩きやすいが時間がかかる道だろそうです。
嘘やろ?死にかけましたが?
講師は急に止まりました。
講師「分かる?シカいるよ」
受講生「!!!?」
よく見ると遠くからこっちをシカがじーっと見ていました。
山の中でみるシカは動物園や奈良公園と違い、その辺の木や地面と同化していて全然分かりません。
これが慣れると一瞬で見つけられるそうです。すごい。
距離は60m~70m位でした。シカってこんなに逃げないのかって位僕らが喋ったり、携帯で写真を撮ったりしていても逃げませんでした。
受講生「こんなに逃げないんですか・・・?」
講師「猟師が少ない鳥取のシカだけだよ。僕なら外さない距離だけど…持ち場へ急ごう。」
それから僕らが歩きはじめて距離が50m位になったところでヒュン!と逃げていきました。
逃げる時のスピードはすごい速さです。
その後も残り20分歩き続けました。
その頃になると疲れはどこへやら?ピークを過ぎたのでしょうか?
山の中の澄んだ空気やシカのニオイ、寝屋探しなどを楽しみながら歩いていました。
不思議なもんですね。
足元ばっかりみて歩いてた頃には気づかなかった色々な情報が入ってきます。
あーこれが山歩きが楽しいって事なんだー。
その後も遠くにシカを2頭ほど見かけました。
講師は「くっそー鳥取で狩猟登録すればもう3頭は獲れてる」と悔しがっていました。
「こんなにゾロゾロ歩いてて遭遇するなんて鳥取はどうなってるの?」と軽くディスられました(´・ω・`)
・持ち場へ到着
山を1時間位歩いたでしょうか。
やっとの思いで持ち場に到着しました。
受講生で今日発砲可能なのは3人でしたので3人が持ち場へとつきます。
僕に任されたのはこのポイント。
下見の際の予想ではこの黄色いラインに乗ってシカが逃げてくるとの事。
この辺りにいてジッとしていて→( ・`ω・´)OK
無線で「よーし、始めるぞ」と連絡があります。
弾を込めて準備をします。
よーし!いつでも来い!!!
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・・・・
しかし、待てど暮らせど一向にシカは現れません。
雨脚もきつくなり一気に寒くなってきました。
歩いていると寒いとは思いませんでしたが、ジッとしていると本当に寒いです。
震えて来ましたが、いつこっちに来るか分かりません。
緊張を解かないように堪えます。
そんな時…。
バン!バン!バン!!!!
(´・ω・`)「!!!?」
バーン!!
無線「やったか!?」
受講生A「3頭来ました。1頭半矢です。」
受講生B「2グループ来ましたが外しました。」
(`・ω・´)「よーし!こっち来るか!?任せとけー!!」
・・・
僕のとこだけ来ませんでした(´;ω;`)
・帰り道
それから更に雨も土砂降りになり、視界も悪くなってきたし寒いしで撤収になりました。
なるべく早く帰ろうという事で、最初の道とは別の険しいけど早い道を行くことになりました。
上りはキツいですが、下りは更にきつかったです。
足元がぬかるんでるということもあり、何回か山を転げ落ちそうになりました。
ってか1回滑り落ちました。
しかも、前半通った様な落ちたら死ぬような場所が倍に増えました。
必死に木や根っこにしがみつきます(´;ω;`)こわい。
20分くらい歩いた所で沢に出ました。
そこで講師が沢に降りていきます。
どうしたんだ?そう思ったとき何かが居ることに気づきました。
なんだあれ???…雄鹿でした。
先程半矢になった雄鹿がここまで走って事切れたようです。
僕は歩くのに必死で全然気づかなかった。改めて講師のすごさがわかります。
帰り道を変えた結果の偶然ではありますが、ハンタースクール巻狩編で獲物に恵まれる事になりました!
\やったね♪/
その後は急いで解体場へ向かい解体作業へと入ります。
雨が振り寒い中獲物も見ることが出来ませんでしたが、楽しかったです。
受講生A・Bは目の前15m位の距離を横切ったそうで興奮していました。
羨ましいなー(・∀・)また出会いもあるでしょう♪
解体編はまた今度!読んでくれてありがとう♪
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