猟師と言えば剣鉈、格好いいけど本当に必要なの?
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こんにちは。
猟期も半分が終わろうとしています。
皆様如何お過ごしてしょうか?
僕は、今期ありがたいことに色々な出会いに恵まれ師匠に色々な猟に連れて行って頂けています。
その中で「イノシシ猟をするから雪が降るまえに剣鉈を買うように」と師匠から言われました。
色々なサイトを調べてみると剣鉈は必要ないとの意見もあります。
実際にどうなのでしょうか?
・剣鉈は必要ないとする意見
『ヤブを切りたいなら剪定ハサミで良い』
『山を歩くのに可能な限り軽くしたいが剣鉈は重たい』
『木のケースはカタカタと音がなる』
『血抜きならモーラナイフで十分』
確かにその通りだと思います。
勢子でも立間でも山を歩きます。その時の装備は可能な限り軽いほうがいいでしょうし、仕留めた獲物の血抜きをしたいのであれば長めのモーラナイフでも出来ると思います。
迷っているとその後いろいろな人に「剣鉈は買った?」と聞かれました。
地域や狩猟のやり方で差もあるでしょうが、なぜ剣鉈は必要と言われるのでしょう?
・なぜ剣鉈を買えと言われたのか
『血抜き&内蔵抜きをするため』
『ヤブを払うため』
『立間の時の待つ場所を作るため』
『カモなどを獲った時の首や足を落とすのに便利』
『最終手段として戦うため』
銃猟にせよ罠猟にせよ獲物を仕留めた後は心臓にナイフを突き立て血抜きをしなければなりません。
これと素早い冷却によって臭みがない美味しいお肉を食べることが出来ます。
胸鎖関節あたりから差し込むのですが、十分な長さがないと心臓まで到達しません。
『ヤブを払うため』
僕の猟隊では人が通ったこともないような山道を進んでいくことがあります。
人が通ってない道っていうのは想像以上に歩きにくいものです。
特に銃が引っかかります。しゃがんだりして避けようとすると銃口の向きに気を使います。
その時に剣鉈でヤブを払うと格段に通りやすくなるんです。
もちろん剪定バサミでもいいと思います。
『立間の時の待つ場所を作るため』
隊長が見切りと言って『この山でイノシシを狩るぞ、お前はココお前はここで待て』という指示を皆に出します。
その時に待つ場所をナタで軽く整地してやるとかなり待ちやすくなります。
撃つ方向の邪魔な枝などを切るのにもいいでしょう。
先輩は枝を集めて足元などを少し隠すカモフラを作ったりもするそうです。
『カモなどを獲った時の首や足を落とすのに便利』
カモなどを捌いたあと首や足を落とすのに中々力が入ります。
僕の猟隊では剣鉈で全部やってしまいます。
やり方はまだ完全に理解していませんが3枚におろすといった感じです。
食べない首や足は剣鉈を振り下ろすと簡単に跳ねることが出来ます。
『最終手段として戦うため』
前回イノシシの怖さを体感した僕です。これは絶対にしたくありませんが、40年も50年も猟師をやっていると何度か経験したり話で聞くことがあるそうです。
僕の師匠も若い時罠のトドメ刺しだからと油断して1発しかスラッグを込めずにイノシシに向かって発砲した瞬間に罠が外れてこちらに向かって突進してきたといった経験もあります。
半矢でよたよた逃げるイノシシを追っかけていたら急に方向転換してきて銃をカチ上げられ剣鉈で戦った人もいます。
何度も言いますが、僕は絶対にやりたくありませんがお守りのつもりで持てと言う意見でした。
・理由をまとめると
今回色々と理由を聞いてみるとこのような長いモーラナイフ
それと剪定バサミ
この2つを装備すればイノシシ猟にも十分だと思います。
しかし、僕の場合は猟隊に属していて先輩に教えて貰う立場ですし素直に剣鉈を購入しようと思います。
お守りって事で(*´∀`)
・Twitterで救世主現る
止めさし用などにオススメの剣鉈はありますか?
と僕がつぶやいていると、モーラナイフの748がいいよとかコールドスチールのOSIがオススメだよとか親切に教えていただきました。
見た目も格好いいし、コールドスチールのOSIを買おうかと思っていたその時
狩猟免許取得とほぼ同時期に剣鉈を購入しましたが、猟場には数回持って行ったきり、使用実績ゼロです。なぜかベルト通しのピンが壊れたのでリベットで補修しましたが、剣鉈自体は綺麗なもんですよ。お安く出しましょうか
最近出費がかさんでいましたし、師匠たちにも剣鉈を買えと言われていたので、今回は甘えさせていただくことにしました。
何度かメッセージでやり取りをしてモーラナイフの731というモデルと交換という事になりました。
中古でもいいよと言って下さったのですが、持っていなかったのでAmazonで送りました。
直ぐに郵送していただき、2日ほどで剣鉈がわが家に届きました。
いかにも猟師ってフォルムの剣鉈
大きさはこれくらい。刃渡りは27cmです。
しっかりヒルトがついていて指を守ってくれます。
柄の部分も大きく下の方を持つとナタとしても十分に使えそう。
良いものを譲っていただきありがとうございます。
剣鉈を買うかコールドスチールを買うかで1万数千円の出費を覚悟していましたが本当にありがたいです。
嬉しいことに腰に巻いて歩いてみてもカタカタ音がありませんでした。
大切に使おうと思います(`・ω・´)ゞ
猟隊の皆に見せてもこれなら大丈夫と太鼓判を頂きました。
ただ、注意点として獲物に刺さりやすいように先端をシッカリ研いでおけと言われました。
狩猟と言えばナイフ、マタギ!剣鉈!!格好いい!!ってイメージがあります。
僕も導入しましたが、人によっては全く使わないナイフです。
実際に狩猟を始められる方は先走って購入しないで所属する予定の猟隊や地元の先輩に相談してみる事をオススメいたします。
↓よろしければクリックお願い致します。実際に使える日は来るのだろうか…。
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私はふるさと納税で貰いましたよ
剣鉈ですか…
うちの猟隊でも持っている人いますけど、ほとんどがステータスとしてですねぇ。
とどめ刺しでも刃渡り10cmちょいあれば十分ですし、肋骨を胸骨から外すときは剣鉈だと大きすぎて使い物にならないですしね。
私は解体にはコールドスチールのマスターハンターガットフック、革剥ぎにはメイヤーコのスキナーを使います。
あとは予備用にマスターハンターのピースメーカーⅡとホムセンの小型折り畳みノコギリですかね。
いつかは俺も剣鉈買いたいなぁ(´・ω・`)
k三曹さんコメントありがとうございます!
ふるさと納税!?
それは盲点でした。どうしても肉とか食べ物のイメージがありましたからね(・∀・)
今年はもう終わってしまったので来年チェックしてみます!
白衣のハンターさんコメントありがとうございます!
僕も今回必要な理由を書きましたけど実際そうだと思いますw
もっと良い軽くて専用のナイフが沢山ありますもん。ぶっちゃけ必要ないと思います。
ただマタギ!って感じでステータスですね。
白衣のハンターさんはナイフについても良く研究されてますね。
僕も大物にも参加することになりましたし、来年に向けて少しずつ研究して揃えていこうと思います。
先ずは、教わる姿勢って事で言われたもので試してみますね(・∀・)
不便な剣鉈ですが、ちょっと格好いいのw
マタギか!
ひろしさんコメントありがとうございます!
そうなんすよ!楽しいですよ(*´∀`)
「鹿食害」は、冤罪です。日本の気候は、高温で多湿。鹿増えたぐらいで、その下層植生:繁茂力は食べきれるものでなく、林業者の雨季下草狩り作業は、林業者泣かせであり、蛇害の増加もありかなりの新人が
熊餌:発芽
自然林回復
土砂崩壊:生き埋め災害防止。
そのために辞めていくそうです。すべて戦後の林野行政の失策であり、鹿食害は冤罪です。
イノシシはエビ餌するため、益獣でもあるでしょう。
熊衆は、IUCNレッドリスト絶滅危惧種(VU,LC),ワシントン条約(世界希少動物種)
登録動物種であり、餌檻罠捕獲:麻酔銃:奧山放ち:堅果頒布し
私の師匠の言葉ですが、「何にでも使えるということは逆に言えば何に対しても中途半端」ということだそうです。
ホームセンターやアマゾンなどで大型の刃物や日用鉄器が容易に入手できるようになるまでは一本で藪漕ぎ・枝打ち・止め刺し・解体をこなせる剣鉈やナガサはやはり有用だったのでしょう。
もっと言えば現代でも山奥にまで剪定鋏や鎌なんかを場面に応じて持ち込むのは困難ですし(;´∀`)そういう意味では剣鉈は現代でも十分有用な道具になりえるとは思いますね!
山岳雄海さんコメントありがとうございます!
おっしゃるっ通りですね(・∀・)
そりゃそれ専用に作っれたモノの方が扱いやすいでしょうが、なんでも持っていくわけには行きませんもんねw
僕も現代に置いても剣鉈賛成派です。
ただ、1年使ってみて分かったのは27cmは大きすぎました。24cm程度がちょうどよいサイズかなと思います。
それに剣鉈…格好いいのがいいんじゃまいか(・∀・)笑